1この手順で確認すること

厚生労働省掲載の「介護の特定技能評価試験学習テキスト 改訂2版」は、本文146頁で椅子に座るときの足底と頭部の位置、149頁で体調確認と食器を見える位置に置くこと、150頁で本人のペースに合わせた介助を扱っています。末尾の教材リンクは本文146頁(PDFの148ページ目)を開く指定です。

ここでは椅子に座って食事をする前の確認を整理します。教材や図の姿勢は一般例であり、足の支え方、テーブル、クッション、リクライニングの設定は本人の評価と個別計画で確認します。図に合わせて一律に姿勢を変える手順ではありません。

背中・骨盤・頭部の位置と足元の支えが、本人に決められた方法と合っているかを見ます。食器は本人が見やすく、使いやすい位置を確認します。

参考・出典のうち、学習テキストは食事姿勢と介護の基本、消防庁の2資料は窒息時の応急手当を確認するためのものです。窒息時対応の資料だけで、食事姿勢や用具の設定が決まるわけではありません。

2基本手順

1

座位姿勢を確認する

個別に決めた姿勢と、背中・骨盤・頭の位置を照合します。身体の傾きや痛みがあり、決められた方法で安定しない場合は食事を始めず、看護職やリハビリテーション職等へ相談します。クッションやリクライニングも本人に合う設定を確認します。

2

足元とテーブル高さを整える

足底の支えとテーブルの高さを、本人に合わせて決めた方法と照合します。足台やフットサポートを使う場合も、用具の設定を確認します。足が届かない、痛みや傾きがあるなど、決められた方法で安定しないときは、無理に姿勢を変えず担当の看護職やリハビリテーション職等へ相談します。

3

食器と水分を届きやすく置く

食事を本人の正面で見える位置に置き、使いやすいかを確認します。利き手、麻痺、視野の偏りがある場合の配置は、本人に決められた方法を確認します。

4

食べ始めの様子を見る

一口目の飲み込み、むせ込み、疲れやすさ、表情を観察します。異変があれば急がず中断して確認します。

3現場チェック

背中と骨盤が安定している
足底を個別に決めた方法で支えられている
テーブルの高さが本人に合っている
食器、水分、介助者の位置が安全に整っている

4注意点

眠気が強い、呼吸が苦しそう、むせ込みが続く場合は無理に食事を進めません。

首が後ろに反った姿勢は飲み込みにくくなるため、頭部の位置を確認します。

食事量だけでなく、食べる速さや疲れ方も記録・共有します。

声が出ない、息ができない、強い咳ができない場合は窒息を疑い、直ちに応援と119番通報、訓練で学んだ応急手当につなげます。水や食べ物で流し込もうとしないでください。

5声かけ例

「食べ始める前に、少し姿勢を整えますね」
「いつもの足の位置で、痛いところはありませんか」
「ひと口ずつ、ゆっくりで大丈夫です」

6よくある質問

足が床につかない場合はどうしますか?

足底の支え方を個別計画で確認します。足台やフットサポートが必要な場合は、担当の看護職やリハビリテーション職等と用具の設定を確認してください。床へ無理につけたり、用具の設定を独断で変えたりせず、痛みや身体の傾きも共有します。

食事中にむせた場合はどうしますか?

食事を止めて呼吸と反応を確認します。声が出ない、息ができない、強い咳ができない場合は、窒息を疑って応援・119番通報・応急手当を優先します。呼吸が保たれていても繰り返すむせは医療職に相談し、再開を独断で決めません。

7この手順の要点

姿勢・食形態・とろみ・一口量は、本人の評価と個別のケア計画に沿って確認します。

強い眠気や呼吸の変化、姿勢の不安定さがあるときは、食事開始を急がず医療職へ相談します。

窒息が疑われて声や呼吸が出ない場合は、定時の共有を待たず応援と救急対応を優先します。

参考・出典