1この手順で確認すること
清潔なシーツ、枕カバー、防水シーツ、リネン袋、手袋など、必要な物品を先に準備します。
汚れたシーツを外すときは、清潔なリネンと触れないように分け、ほこりや汚れを広げないように扱います。
新しいシーツを敷いた後は、しわ、たるみ、湿り、異物がないかを確認し、利用者が安全に休める状態に整えます。
空床の6段階は編集部が整理した流れです。出典の感染対策資料は汚染リネンと手指衛生、看護教材は臥床者に2人で行う方法、介護講習テキストは個別性と体位変換時の確認を参照しています。すべての利用者や寝具に同じ手順を当てはめるものではありません。
2空床で行うシーツ交換の基本手順
利用者が安全に別の場所へ移った、誰も寝ていないベッドを整える6段階です。利用者が寝たまま行う交換は、この連続手順には含みません。
マットレスと寝具の状態を確認する
シーツを外したら、マットレスやベッドパッドに湿り、汚れ、破れ、異物がないかを確認します。必要に応じて清拭し、乾いた状態にしてから新しいシーツを敷きます。ベッド上に小さなゴミやしわが残ると、利用者の不快感につながるため、表面を整えてから次の手順に進みます。 汚れたリネンや清掃作業に使った手袋は外し、手指衛生を行ってから清潔なリネンへ触れます。手袋を着けたまま清潔な作業へ移らないようにします。
防水シーツや横シーツを整える
失禁、発汗、処置、皮膚状態などに応じて、防水シーツや横シーツを使用します。腰から臀部まわりを中心に、必要な位置へまっすぐ敷きます。防水シーツは便利ですが、しわや折れ目が残ると不快感につながるため、端まで丁寧に伸ばします。
3別条件:利用者が寝たまま交換する場合
この補足は空床の手順6の続きではありません。体位変換の可否、痛みや呼吸、チューブ類、必要な介助人数と役割を個別の計画で確認してから行います。説明して同意を得ても、安全に身体を保持できる体制が確保できなければ開始しません。
メディックメディアの教材は、臥床した患者を2人で支えながら交換する方法を示しています。全員に同じ人数や体位を当てはめるものではありません。身体を支える役割とリネンを扱う役割を確認し、汚れた面と清潔なリネンを分けて交換します。汚染物を扱った手袋のまま清潔なシーツへ触れず、作業の区切りで手袋を外し手指衛生を行います。
日本介護福祉士会の講習テキストは、本人の意向と状態に合わせた計画・チームケア、体位変換後のしわやたるみの確認を説明しています。痛み・息苦しさ・不安定さがある場合は中止し、応援や看護職の確認を求めます。転落やチューブの牽引を防ぐ体制がなければ、人数だけを満たしていても開始しません。
4現場チェック
5注意点
汚れたリネンは、清潔なリネンや利用者の衣類に触れないように扱います。血液、体液、排泄物が付着している場合は、感染リスクがあるものとして対応します。
シーツを強く振ると、ほこりや汚れが広がることがあります。外すときも敷くときも、できるだけ静かに扱います。
シーツのしわは、利用者の不快感や皮膚への圧迫につながることがあります。特に、長時間ベッドで過ごす方、麻痺や感覚低下がある方、皮膚が弱い方は丁寧に確認します。
利用者が寝たまま交換する場合は、体位変換そのものが負担になることがあります。痛み、めまい、息苦しさ、不安の訴えがある場合は、いったん止めて状態を確認します。
6声かけ例
これからシーツを交換します。寒くないようにしながら行いますね
少し横向きになります。痛みがあればすぐ教えてください
背中にしわが当たっていないか確認しますね
終わりました。寝心地は大丈夫ですか?
7よくある質問
シーツ交換はどのタイミングで行いますか?
汚れ、湿り、におい、しわがある場合は早めに交換します。定期交換の頻度は施設や事業所のルールに沿って行います。
利用者がベッドに寝たままでも交換できますか?
一律に可能とは限りません。空床向けの基本手順1〜6をそのまま適用せず、個別の支援計画に沿って体位変換の制限、痛み・呼吸、チューブ類、必要な介助人数を確認し、安全に身体を保持できる方法を選びます。実施困難や状態変化があれば無理に続けず、看護職等へ相談します。
汚れたシーツはどう扱えばよいですか?
汚れた面を内側にしてまとめ、決められた回収場所へ入れます。血液、便、尿、嘔吐物などが付着している場合は、手袋などを使用し、施設の感染対策ルールに従います。 汚染物を扱った後は手袋を外し、手指衛生を行ってから清潔なリネンに触れます。
防水シーツは毎回使ったほうがよいですか?
失禁、発汗、皮膚状態、処置の有無などに応じて判断します。使用する場合は、折れ目やしわが残らないように整えます。
しわが少し残る程度なら問題ありませんか?
小さなしわでも、長時間同じ場所に当たると不快感や圧迫につながることがあります。利用者が寝る前に、背中、腰、臀部、足元を中心に確認します。
8この手順の要点
基本手順1〜6は空床の整備です。寝たままの交換は別条件として、本人の状態と個別の計画を先に確認します。
汚染したリネンを広げず清潔な物と分け、汚染作業後は手袋を外して手指衛生を行います。作業後はベッドの高さ、ブレーキ、呼出し手段を確認します。
利用者が寝たまま行う場合は、体調確認と声かけを優先し、無理な体位変換や長時間の側臥位を避けます。





