厚生労働省の介護保険最新情報Vol.1512では、国保中央会運用LIFEへの移行作業が未完了の事業所・施設が一定数あるとして、再度の周知が行われました。LIFEを使う加算を継続するには、移行期間内の作業完了が必要です。現場で慌てないために、確認したい項目とチーム共有の進め方を整理します。
LIFE移行作業の再確認|加算継続のために現場で見るポイントの結論
介護保険最新情報Vol.1512を踏まえ、LIFE移行作業の再確認、ID・パスワード、電子証明書、ヘルプデスク、記録共有のポイントを整理します。
- Vol.1512は、国保中央会運用LIFEへの移行作業が未完了の事業所・施設が残っているとして、改めて確認を促す通知です。
- LIFEを引き続き利用し、LIFEへのデータ提出が必要な加算を継続するには、移行期間内に必要作業を終えることが前提になります。
- 現場では、担当者任せにせず、ログイン情報、電子証明書、問い合わせ先、提出予定、記録担当を短いチェック表で共有します。
1何が話題になっているか
厚生労働省は令和8年6月18日付の介護保険最新情報Vol.1512として、「公益社団法人国民健康保険中央会運用LIFEへの移行に係る再度の周知について」を発出しました。科学的介護情報システム(LIFE)は、令和8年5月11日から国保中央会による運用が開始されています。
通知では、これまでVol.1484、Vol.1495、Vol.1504で移行作業が案内されてきた一方、令和8年6月18日時点でも一定数の事業所・施設で移行作業が完了していないことが示されています。LIFEを引き続き利用し、LIFEへのデータ提出が必要な加算を継続して算定するには、移行期間内に必ず移行作業を行う必要があるとされています。
公式通知
利用者も職員も安心できるよう、動作と環境を整えます。
LIFE移行
利用者も職員も安心できるよう、動作と環境を整えます。
加算継続
利用者も職員も安心できるよう、動作と環境を整えます。
2介護現場に関係するポイント
今回の通知は、現場のケア手順そのものを変えるものではありません。ただし、LIFE関連の加算やデータ提出に関わる施設では、事務部門だけの話として片付けにくい内容です。提出データの準備、記録の締め、入力担当、請求担当の確認がつながっているためです。
特に注意したいのは、「誰かがやっているはず」という状態です。LIFEの初回ログインには介護電子請求受付システムのID・パスワードが必要になり、国保中央会運用LIFEで使用する電子証明書に関する確認も関係します。担当者が休みの日や月末に初めて確認すると、問い合わせ先の切り分けだけで時間を使うことがあります。
3職場で確認したいこと
まず、国保中央会運用LIFEへログインできるかを確認します。ログイン情報の保管場所、扱える職員、管理者不在時の確認方法を明確にします。IDやパスワードは個人のメモだけに置かず、事業所のルールに沿って安全に管理します。
次に、電子証明書と端末環境を確認します。証明書が必要な端末で使えるか、担当者だけの端末に依存していないか、更新や問い合わせが必要な状態ではないかを見ます。あわせて、次回のLIFE提出予定、入力担当、確認担当、請求担当の役割を短く書き出します。
4ヘルプデスクと問い合わせ先を分ける
Vol.1512では、移行作業を実施していない事業所・施設向けには厚労省運用LIFEヘルプデスク、移行作業が完了した事業所・施設向けには国保中央会運用LIFEヘルプデスクが案内されています。電話での問い合わせは受け付けていない点も示されています。
また、介護電子請求受付システムのID・パスワードや、国保中央会運用LIFEで使用する電子証明書の導入に関する問い合わせは、介護情報基盤ポータルへ案内されています。問い合わせ先を一つにまとめてしまうと、回答まで遠回りになることがあります。
5誤解しやすい点
「LIFEは入力担当だけが分かっていればよい」と考えると、提出前に詰まりやすくなります。現場記録、評価票、入力、確認、請求は別々の作業ですが、提出期限の前には一つの流れになります。入力担当を増やすというより、どこで止まりやすいかをチームで見える化することが大切です。
また、今回の通知だけを読んで、すべての施設に同じ対応を断定するのは避けます。既に移行完了しているか、どの加算を算定しているか、委託先やシステム環境がどうなっているかで、確認すべき具体項目は変わります。公式マニュアルや施設の契約先情報と照らして確認します。
6記録・申し送り・チーム共有へのつなげ方
LIFE移行の確認は、事務作業だけでなく日々の記録にも関係します。データ提出に必要な評価や記録が遅れると、入力担当だけでは補いきれません。現場では、評価日、記録の締め、確認者、未入力が出たときの連絡方法を申し送りや会議で共有します。
おすすめは、1枚のチェック表に「ログイン確認」「電子証明書」「提出予定」「記録締め」「問い合わせ先」「担当者不在時の代替」を並べることです。完了日と確認者を残しておけば、次の提出前に同じ確認を繰り返さずに済みます。
7まとめ
介護保険最新情報Vol.1512は、国保中央会運用LIFEへの移行作業を改めて促す通知です。LIFEを使う加算を継続する施設では、ログイン情報、電子証明書、問い合わせ先、提出予定、記録共有を早めに確認し、担当者任せにしない形で見える化しておくことが重要です。
8よくある失敗と対策
移行作業を担当者任せにして進捗が見えない
完了日、確認者、残タスクを短いチェック表で共有します。
ログイン情報や電子証明書を提出直前に確認する
国保中央会運用LIFEへのログインと端末環境を早めに確認します。
問い合わせ先を切り分けずに探し始める
未移行、移行済み、ID・電子証明書で問い合わせ先を分けておきます。
現場記録とLIFE提出予定がつながっていない
評価日、記録締め、入力担当、確認担当を申し送りで共有します。
9よくある質問
Vol.1512で新しい加算要件が追加されましたか?
今回の通知は、LIFE移行作業について再度周知する内容です。新しい加算要件を示す通知としてではなく、移行未完了のまま期限を迎えないための確認材料として扱います。
まず誰が確認すればよいですか?
管理者、LIFE入力担当、請求担当、システム担当が一緒に確認するのが現実的です。ログイン、電子証明書、提出データ、問い合わせ先が別々の担当に分かれやすいためです。
移行作業が終わっている施設も確認が必要ですか?
完了済みでも、国保中央会運用LIFEへのログイン、電子証明書、次回提出予定、担当者不在時の代替手順を確認しておくと、月末や提出前の混乱を減らせます。



